2024年12月06日更新

認知症になりやすい人の特徴とは?認知症の予防に向けて今からできること

年齢を重ねると誰にでも発症の可能性がある認知症。多くの人にとっていまや身近な問題となっています。認知症はさまざまな要因が重なって発症するとされ、中には予防できるものもあります。本記事では、認知症の発症リスクや早期発見の重要性について解説します。

増加する認知症と軽度認知障害(MCI)

内閣府の「高齢社会白書」によると、認知症の高齢者は約443万人、軽度認知障害(MCI)の高齢者は約558万人と推計されており、65歳以上の4人に1人以上が該当します。

認知症は、脳の病気や障害により記憶力や判断力などの認知機能が低下し、日常生活に支障をきたす状態を指します。一方、MCIは認知機能が年齢相応より低下しているものの、日常生活には大きな影響がない段階です。MCIの人が1年以内に認知症へ移行する割合は約10%とされていますが、食事や運動、認知トレーニングを行うことで健常な状態に戻る可能性があります。

認知症の原因と症状

認知症の主な原因として、最も多いのが「アルツハイマー型認知症」で、初期症状としては、「もの忘れ」が挙げられます。加齢によるもの忘れは体験の一部を忘れるのに対し、認知症では体験そのものを忘れてしまうのが特徴です。「何度も同じことを尋ねる」「食事をしたことを忘れる」といった症状が見られる場合は、注意が必要です。

認知症で低下する認知機能

認知症が進行すると、以下のような認知機能が低下します。

  • 記憶機能:新しい情報を覚える力が低下する
  • 見当識:時間や場所、人を正しく認識する能力が衰える
  • 言語機能:言葉の理解や表現が難しくなる
  • 注意力:集中力が続かなくなり、複数の作業が難しくなる
  • 実行機能:計画を立てて実行する力が低下する
  • 知覚・運動機能:物の位置や形を正しく認識できなくなる
  • 社会的認知:他者の気持ちを理解しづらくなる

認知症の進行により、買い物や料理、片付けなどの複雑な作業が難しくなり、最終的には食事や排泄などの日常生活にも支障が出ることがあります。

認知症になりやすい人の特徴

認知症の最大の発症リスクは加齢ですが、遺伝や生活習慣なども影響を与えます。特に、対策可能なリスクとして以下の9つが指摘されています。

対策可能な9つの認知症リスク

  • 小児期:教育期間の短さ
  • 中年期:難聴、高血圧、肥満
  • 高齢期:喫煙、うつ病、運動不足、社会的孤立、糖尿病

これらのリスクに該当するほど、認知症になる可能性が高まります。しかし、適切な生活習慣で発症リスクを下げることが可能です。例えば、運動習慣をつける、人と積極的に交流する、健康的な食事を心がけるといった取り組みが効果的です。

認知症の予防に向けてできること

自分が将来、どの程度認知症のリスクがあるかを知るための検査を受けられる医療機関もあります。この検査は…

※掲載している情報は、記事公開時点のものです。

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