将来の認知症リスクに備えるヘルスケア脳検査とは?
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認知症の発症・進行には生活習慣が関係しており、早い段階で脳の状態を把握し、適切な対策を講じることが認知機能の維持に役立ちます。今回は、脳の健康状態をチェックする「Brain Life Imaging®」「CQ test®」の2つの検査をご紹介します。
認知症とは? 早期発見が重要な理由
認知症は、脳の変性や病気によって認知機能が低下し、日常生活に支障をきたす状態を指します。その前段階であるMCI(軽度認知障害)は、認知機能が低下しているものの、生活に大きな影響はない状態です。MCIの段階で生活習慣を改善したり、認知機能トレーニングを行ったりすることで、正常な状態に戻る可能性があります。
認知症にはいくつかの種類があり、治療によって改善するものもありますが、アルツハイマー病のように根本的な治療法が確立されていないものもあります。そのため、MCIの段階で早期発見し、適切な予防策を講じることが重要です。
認知症リスクを知るために「海馬」と「認知機能」を調べる
アルツハイマー型認知症では、記憶を司る「海馬」の萎縮が最初に起こり、徐々に脳全体に広がります。海馬の萎縮は、認知機能の低下と密接に関係していますが、生活習慣の改善などによって維持・再生が可能ともいわれています。そのため、海馬の状態を知ることは、将来の認知症リスクを把握する上で重要です。
加えて認知機能テストを行うことで、現在の認知機能レベルを客観的に評価し、リスクに備えることができます。
「Brain Life Imaging®」で海馬を測定
MRI画像をAIが解析し、海馬の体積を数値化する検査です。
【特長1】AI技術による海馬体積の数値化
従来の脳ドックでは測定するのは困難だった海馬の萎縮度を、AIを活用することで正確に解析し、海馬の大きさを数値化します。
【特長2】海馬年齢や萎縮スピードが分かる
海馬体積を同年代と比較し、海馬年齢を算出します。海馬は適切なトレーニングや生活習慣の改善によって再生する可能性があるため、早期の対策が大切です。
【特長3】個別アドバイス付きのレポートを提供
検査結果はレポートとして提供され、海馬の状態や萎縮の進行度に基づいたアドバイスを受けることができます。
「CQ test®」で認知機能を測定
「CQ test®」は、日本脳ドック学会のガイドラインにも推奨されている認知機能検査です。30代から70代の健康な人なら誰でも受けることができます。
【特長1】5つのテストで認知機能を多角的にチェック
記憶力、注意力、空間認知など5つの分野を測定して数値化。検査時間は約10分です。
【特長2】結果レポートで現状を可視化し、アドバイスを提供
検査結果の数値や同年代との比較結果がレポートで提供されます。定期的に検査を受けることで、認知機能の推移も確認でき、生活改善のアドバイスも受けられます。
※掲載している情報は、記事公開時点のものです。
チェック
記事全文では、「Brain Life Imaging®」と「CQ test®」の受診方法なども紹介されています。早期からの認知症対策は、こちらをご参照ください。