皮膚は人体で最大の臓器!シニアにとって皮膚の健康が重要な理由とは?
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毎年11月12日は「いい皮膚の日」。1989年、日本臨床皮膚科医会が制定し、皮膚の健康や皮膚病に関する正しい理解を広めることを目的としています。 皮膚は成人で約畳1枚分もの面積があり、人体最大の臓器とされています。特にシニアにとって皮膚の健康は、全身の健康と深く関わる重要な要素です。今回は皮膚の構造や役割、加齢による変化、そして健康な肌を保つためのケア方法について解説します。
皮膚の基本構造
皮膚は、大きく3つの層で構成されています。
表皮(ひょうひ)
皮膚の最も外側の層で、特に角層(かくそう)は厚さ0.02mmと極めて薄いものの、外部刺激から体を守り、水分の蒸発を防ぐ重要な役割を担っています。
真皮(しんぴ)
表皮の下にあり、コラーゲンを主成分とする層です。弾力や水分を保持し、汗腺・皮脂腺・血管などが存在します。加齢によりコラーゲンの生成が減少し、シワやたるみの原因となります。
皮下組織 皮膚の最も内側にある層で、脂肪を蓄え、体温調節やクッションの役割を果たします。シニアになると脂肪が減少し、皮膚が薄くなりがちです。
皮膚の機能と加齢による変化
皮膚は単なる外側のカバーではなく、さまざまな機能を持っています。
1. バリア機能
角質層が外部からの異物の侵入を防ぎ、水分を保持。肌のターンオーバー(新陳代謝)は約28日周期ですが、加齢とともに遅れ、60代では100日近くになることもあります。
2. 体温調節
汗をかいて体温を下げるほか、寒いと鳥肌を立てて熱を逃がさないようにします。しかしシニアになると温度センサーの感度が低下し、暑さや寒さを感じにくくなります。
3. 感覚センサー
皮膚には触覚・痛覚・温覚・冷覚・圧覚があり、これらの感覚を脳に伝えます。シニアは温度感覚が鈍くなり、熱中症や低体温症のリスクが高まります。
4. 外傷からの保護
皮膚が体の表面を覆うことで、内臓や筋肉を守っています。ただし、加齢により皮膚が薄くなると、わずかな衝撃でも内出血や皮膚剥離が起こりやすくなります。
5. 汗と皮脂の分泌
汗は体温調節や老廃物の排出を担い、皮脂は乾燥や細菌の繁殖を防ぎます。しかしシニアは水分量が減少し、汗腺の機能も低下するため、皮膚の乾燥が進みます。
6. ビタミンDの合成
紫外線を浴びることで体内でビタミンDが生成され、骨の健康を維持します。ビタミンD不足は骨粗鬆症や筋力低下の原因となるため、適度な日光浴が必要です。
皮膚の状態で健康チェック
肌の状態は、体調のバロメーターともいえます。
- ゴワゴワ・ゴツゴツ → 皮膚が厚くなるのは、体の冷えが原因の可能性。
- カサカサ → 体内の水分不足が考えられ、シニアは特に保湿が重要。
- ボツボツ → 新陳代謝の低下や栄養不足が関係している場合も。
健康なシニアの皮膚を保つためのケア
加齢による皮膚の変化は誰にでも起こるものですが、年齢に応じた健康な肌を手に入れるために、適切なケアが重要です。
ここでは6つのケアをご紹介します。
1. バランスの良い食事
糖質・脂質・タンパク質を適量摂取し、和食を中心とした食生活を意識しましょう。
2. 適切な睡眠
シニアの理想的な睡眠時間は5~7時間。午前中に日光を浴び、規則正しい生活を心がけましょう。
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※掲載している情報は、記事公開時点のものです。
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