2024年09月27日更新

【9月は防災月間】入居時に確認しよう!老人ホームの災害時の対策

地震や豪雨などの自然災害が頻発する日本では、自宅だけでなく、介護施設でも万全の防災対策が求められます。災害発生時、老人ホームは入居者の生活インフラとなるため、施設側がどのような準備をしているかを事前に確認しておくことが大切です。 介護サービスは、高齢者やその家族にとって不可欠な存在。安心して入居できるよう、老人ホームの防災対策について理解を深めましょう。

老人ホームの防災対策:事業継続計画(BCP)とは?

2024年から、すべての介護事業者に「事業継続計画(BCP)」の策定が義務化されました。BCP(Business Continuity Plan)とは、災害や感染症、大事故などの緊急事態が発生しても、施設の運営を中断させず、または早期に復旧させるための計画を指します。

この計画には、以下のような重要な要素が含まれます。

  • 入居者と職員の安全確保:避難ルートや対応フローの整備
  • サービスの継続:水や食料、医薬品の備蓄、非常用電源の確保
  • 地域との連携:自治体や医療機関との協力体制の構築

BCPがしっかりと策定・運用されている施設であれば、万が一の際も安心して過ごすことができます。

老人ホームで実施すべき防災対策

災害時の対応体制の整備

緊急時に迅速な対応を行うため、以下のような準備が必要です。

  • 職員の役割を明確化(誰が何を担当するのか決める)
  • 緊急連絡先の整備(職員・医療機関・行政との連携)
  • 避難計画の策定と訓練の実施(避難経路や支援が必要な入居者の把握)
  • 定期的な防災訓練の実施(訓練を通じて課題を発見し、改善につなげる)

実際の避難訓練では、「館内アナウンスが聞きづらい場所がある」「施錠の問題でスムーズに避難できない」といった課題が発見されることもあります。定期的な訓練と見直しが、安全な環境づくりに欠かせません。

災害に備えた備蓄と設備対策

災害時に施設の機能を維持するためには、以下のような備えが重要です。

電気・ガス・水道が止まった場合の対策

  • 電気:自家発電機の設置、蓄電池の活用
  • ガス:カセットコンロ、プロパンガスの準備
  • 水道:飲料水の確保(1人1日3リットル×3日分)、簡易トイレの備蓄

その他の対策

  • 通信手段の確保:衛星電話や無線機の準備
  • 食料・生活必需品の備蓄:最低3日分の食料、毛布、衛生用品(マスク・手袋・消毒液など)
  • 安全管理:建物の耐震補強、家具や設備の転倒防止措置

災害発生時、これらの準備が整っていれば、入居者の安全を確保しつつ、施設の機能を維持することができます。

災害時の安全性を高めるための、さらに充実した対策を取っている施設もあります。その内容は…

※掲載している情報は、記事公開時点のものです。

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いざというときにしっかりした備えがあるかどうか、入居する施設選びの大切なポイントです。より詳しい情報と記事の続きはこちらをご覧ください。

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