実際にはどんなことをやっているの?老人ホームでの園芸療法プログラムを紹介
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五感を刺激し、回想法やリハビリにもつながる「園芸療法」。前回のコラム「ポジティブな感情を引き出す、老人ホームの園芸療法(※内部リンク)」では、その概念や効果、具体的な事例について紹介しました。今回は、リゾートトラストが運営するシニアレジデンス「トラストガーデン」における園芸療法の取り組みを詳しくご紹介します。
トラストガーデンにおける園芸療法のポリシーとプログラム設計
園芸療法は、ストレス軽減や体力向上、モチベーション維持、コミュニケーション促進を目的に行われます。トラストガーデンの介護付有料老人ホームでは、リハビリの一環として、以下の3つのポリシーを軸にプログラムを実施しています。
- こころが動くから体が動く
- 五感や感性に働きかける
- 園芸療法を通じて入居者同士やスタッフとの交流を深める
施設ごとに異なる特徴を活かしながら、これらのポリシーに基づいたプログラムを柔軟に導入しています。
プログラムの設計は、園芸療法を統括する作業療法士と園芸療法士が担当。施設ごとの要望や環境を考慮し、以下のような内容を組み合わせています。
- ガーデニングや家庭菜園 を通じて身体・精神機能の向上を図る
- 日本の文化に根ざした生け花やお茶会 で感性を刺激する
- 季節を感じるフラワーアレンジメント を楽しむ
- 家族と一緒に作品作り を行い、思い出を共有する
実際のプログラム:「夏野菜の播種ーフレッシュな野菜からー」
2024年のテーマは「育てる、食べる」。種まきから収穫までを一貫して行うプログラムを実施しています。今回は、トラストガーデン東嶺町で行われた「夏野菜の播種」の様子をご紹介します。
種まきの流れ
手順1 種を採取する野菜を用意
ピーマンとミニトマトを使用。オーガニックや有機栽培の野菜が理想的です。

手順2 種をまくための土を準備
育苗用ポットを使用

手順3 野菜を切って種を取り出す
参加者全員で取り出し作業。取り出した野菜はおいしくいただきます。

手順4 土に種をまき、水をあげる

手順5 育苗ポットに目印をつける
種の種類が分かるようにヘタなどを飾り付けます。


この日は種まきまでを行い、その後は水やりを続けて発芽を待ちます。苗が成長したら、畑やプランターに植え替えます。
施設担当者の声
「毎月異なるプログラムを実施しているので、皆さん楽しみにされています。園芸が好きな方も多く、笑顔があふれています。中庭には畑を2つ用意しているので、植え替えの日が待ち遠しいですね。」
園芸療法の意義と期待される効果
このプログラムは、「生活リハビリ」を目的に設計されています。生活リハビリとは、日常生活に必要な機能の維持・向上を図るもの。
その効果とは…
※掲載している情報は、記事公開時点のものです。
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介護付有料老人ホームトラストガーデンは、入居者の心身の健康維持を目指したさまざま取り組みを行っています。より詳しい情報と記事の続きはこちらをご覧ください。