2023年12月13日更新

高齢者の「むせる」には要注意!?「嚥下障害」は早期の対応が大切です。

「最近、食事中によくむせる」「薬が飲みにくくなった」「食べるものの好みが変わった」——このような変化はありませんか?

年齢とともに歩行機能が低下するように、「飲み込む機能」も衰えることがあります。この機能が低下した状態を 「嚥下(えんげ)障害」 といい、適切な対策を取らないと 低栄養や誤嚥性(ごえんせい)肺炎 につながる可能性があります。

嚥下障害は 早期発見と適切な対応が重要 です。そのリスクを知り、重症化を防ぎましょう。

食事中の「むせる」は嚥下障害のサイン?

私たちは食べ物を口に入れると、無意識のうちに 噛む → 飲み込む → 胃に送る という一連の動作を行っています。しかし、 加齢や病気 により、この動作のどこかに障害が起こると、「むせる」「食事に時間がかかる」「食後に痰が出る」 などの症状が現れます。

嚥下障害の主な症状

  • 食べ物や水分を飲み込むと むせる
  • 形のあるものが 噛めない・飲み込みにくい
  • 食事の際に 声が変わる
  • 口の中に 食べ物が残る
  • 食べこぼしや、食事の途中で疲れる
  • 体重減少、低栄養、脱水症状 が見られる

こうした症状が見られる場合は、専門医の受診を検討しましょう。

嚥下障害が引き起こす健康リスク

嚥下機能の低下は 本人が気づきにくい ことが特徴です。次のような変化があれば要注意です。

  • 食べこぼしが増えた
  • 柔らかいものばかり食べるようになった
  • 滑舌が悪くなった

これらを放置すると、低栄養や口腔機能の低下につながり、要介護リスクが高まります。

近年注目されている 「オーラルフレイル(口腔機能の衰え)」 も、嚥下障害と深く関係しています。オーラルフレイルの人は、要介護状態になるリスクが高い ことが報告されており、早めの対応が重要です。

嚥下障害への対策

嚥下機能を維持・改善するために、次のような取り組みが有効です。

① 口腔体操・リハビリ

口腔体操は 「お口のラジオ体操」 のようなもので、食事前の準備運動として行います。継続することで、嚥下機能の低下を予防できます。

老人ホームでは、専門家の指導のもと個別リハビリ を行うこともあります。

② 口腔ケア

歯磨きやうがい を徹底し、口の中を清潔に保つことが、誤嚥性肺炎の予防につながります。高齢者向けの口腔ケア用品を活用し、適切なケアを行いましょう。

③ 食事や服薬の工夫

食事の形態を調整 することで、嚥下しやすくなります。例えば、食材を柔らかく煮込む、トロミをつけるなどの工夫が効果的です。

また、薬が飲みにくい場合は、服薬ゼリーを活用 するのも良い方法です。

では、多くの高齢者が入居する老人ホームでは、入居者の嚥下障害に対してどのような取り組みをしているかというと…

※掲載している情報は、記事公開時点のものです。

全文はオリジナルサイトで
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「むせる」「飲み込みにくい」と感じたら、それは嚥下障害のサインかもしれません。適切な対応をすることで、誤嚥や低栄養のリスクを減らし、健康的な生活を続けることができます。記事の続き、全文はこちらをぜひご覧ください。

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