知っていただきたい、「介護の日」と認知症介護のこと
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11月11日 は「介護の日」です。この日は 介護への理解を深め、介護を必要とする方や支える方々に感謝する日 として、2008年に厚生労働省により制定されました。今回は介護との関連が強い「認知症」とその介護についてご紹介します。
高齢化が進む日本と健康寿命
2022年時点で 65歳以上の人口は全体の29.0% を占め、2037年には 3人に1人(33.3%) が高齢者になると予測されています。また、 100歳以上の人口は9万人 を超え、「人生100年時代」とも言われています。
この中で注目されるのが 健康寿命 です。
健康寿命とは?
健康寿命とは、 介護を受けずに自立した生活を送れる期間 のことです。
現在、 男性は平均寿命との差が約9年、女性は約12年あり、この期間は介護が必要となる可能性が高いことを意味します。
中でも 認知症は、介護が必要になる大きな要因の一つです。
認知症とは?
認知症は 加齢とともに発症リスクが高まる症状 で、日本では 2025年に約700万人、65歳以上の約5人に1人 が認知症になると推計されています。
認知症の方の言動に対し、 家族はついイライラしてしまうことがあります。 例えば、同じ話を何度もされると「さっき言ったよ!」と言いたくなることもあるでしょう。しかし、認知症は周囲の方の接し方で症状の出方が変わってくるそうです。
認知症の方への接し方
介護施設でもよく見られる認知症の行動と、その対応のポイントをご紹介します。
【事例1】暑いのに厚着をしてしまう
状況:真夏にもかかわらず、母親がコートや手袋を着用している。
よくある対応(NG例):
- 「真夏なのに暑くないの?」
- 「そんな格好してたら変に思われるよ!」
寄り添う対応の例:
- 「(カレンダーを見せて)お母さん、今何月だったかな?」
- 「暑くなったら脱げるように、薄い服も用意しておこうね」
→ 無理に脱がせず、本人が納得できる方法を探すことが大切です。
【事例2】「メガネがない!」と探し回る
状況:父親がメガネをなくし、「泥棒が入ったんじゃないか?」と疑い始める。
よくある対応(NG例):
- 「また無くしたの?」
- 「泥棒なんて入るわけないでしょ!」
寄り添う対応の例:
- 「一緒に探してみようか」
- 「(泥棒が入ったかも?と言われたら)そうだね、大切なメガネだもんね」
→ 本人の気持ちを受け止め、一緒に探すことで安心感を与えます。
介護の現場では、 認知症の方の気持ちを理解しながら接することが求められます。 実際に介護付有料老人ホームで働くスタッフはどのようなことを感じているのでしょうか?
※掲載している情報は、記事公開時点のものです。
チェック
認知症や介護は誰にでも、また突然起こり得ます。いざという時に慌てないためにも、日頃から介護についての理解と認識を深めておきましょう。記事の続きと詳細はこちらをご覧ください。