2021年08月16日更新

認知症の前段階、軽度認知障害(MCI)とは?

「認知症の前段階」軽度認知障害(MCI)とは?早期対策で未来を守る

高齢化が進む中、「認知症の一歩手前」とされる軽度認知障害(MCI)への関心が高まっています。MCIは日常生活に支障が出るほどではないものの、認知機能に低下がみられる状態です。この段階で適切な対応を取ることで、正常な状態に戻る可能性や認知症の発症を予防できるといわれています。

MCIの特徴とは?気づかれにくい「中間段階」

MCIは、健康と認知症の間に位置する状態で、65歳以上の高齢者の15~25%が該当するとされています。しかし、日常生活に大きな支障が出ないため、周囲が気づきにくいという問題があります。

特徴として、「最近の出来事をよく忘れる」「新しい情報を覚えられない」などが挙げられます。また、注意力や遂行力が低下するタイプもあり、「複雑な作業が苦手になる」「同時進行の作業で失敗が増える」といった変化が見られることがあります。

これらの兆候を長期間放置せず、早期に専門医の診察を受けることが重要です。

MCIを改善・予防するためにできること

MCIの改善や認知症への進行を防ぐには、早期の介入が鍵となります。具体的な対策は以下の通りです。

【1】健康的な食事

野菜や果物、魚、ポリフェノールを多く含む食品を摂ることが推奨されています。一方、高カロリー・高脂肪の食事は控えめに。

【2】運動習慣の確立

ウォーキングなどの有酸素運動を週3回以上行うことで、脳機能の維持が期待できます。

【3】認知機能トレーニング

新聞や本を読む、ゲームを楽しむ、楽器演奏などの活動を通じて脳を刺激しましょう。

これらの取り組みを継続することで、MCIの改善につながる可能性があります。

MCIの早期発見のための検査

アルツハイマー型認知症の一因とされるアミロイドベータという物質が、MCIの段階から脳に蓄積しつつあると考えられています。このため、スクリーニング検査でリスクを把握することが有効です。検査結果をもとに予防策を講じることで、将来の認知症リスクを低減できる可能性があります。

※掲載している情報は、記事公開時点のものです。

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認知症予防は「気づくこと」から始まります。記事全文では、MCIの具体的な兆候や検査方法、さらに実践しやすい対策が詳しく解説されています。認知症への進行を防ぐ鍵を知りたい方はご参照ください。

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