代表理事　挨拶

超高齢社会の到来にともない、認知症や脳の健康はますます注目される社会的課題となっています。しかし、認知症は「年齢を重ねれば、皆が発症する病気」ではありません。科学の進歩によりその原因の一端が明らかになり、発症リスクを軽減し、進行を遅らせる方法も分かってきています。

当法人は、認知症の予防・診断・治療・ケアに関する最新の知見を広く発信し、「人生100年時代にすべての方が健康で豊かな生活をおくれる」社会の実現に貢献することを使命としています。

特に近年の研究では、40代からの予防が極めて重要であることが示されています。画像診断や血液バイオマーカー検査を活用することで、発症の兆候を早期にとらえ、対策を講じることが可能な時代が到来しつつあります。また、遺伝子検査によるリスク評価も、今後ますます普及するでしょう。

認知症のリスクを軽減するには、運動・睡眠・食事などの生活習慣の改善も不可欠です。当法人では、こうした情報も含めてわかりやすく提供するとともに、各分野の第一人者と連携しながら、予防から治療、ケアまでの包括的な研究推進や情報発信を目指して参ります。

私たちは、「認知症は予防できる時代」をつくるために、皆さまと共に歩んでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。